雨漏り修理は1回で直るとは限りません|再発する原因と次に確認したいこと【大府市・名古屋市】

更新日:9月22日
雨漏りを修理した。
「これで大丈夫」と言われた。
でも、次の雨やしばらく経ったあとに、また同じ場所から漏れてきた。
そんなことがあります。
修理したのに再発すれば、
「工事が失敗だったのでは?」
「直した場所が間違っていたのでは?」
と思うのは当然です。
もちろん、工事そのものに問題がある場合もあります。
ですが雨漏りでは、
一度で止まらなかった=必ず工事が失敗した
とは限りません。
なぜなら、室内に見えている雨漏りと、本当の雨水の侵入口が一致しているとは限らないからです。
さらに、
雨水の侵入口が複数ある。
雨や風の条件によって漏れ方が変わる。
建物の中で水が別の場所へ流れている。
こうしたこともあります。
だから雨漏り修理では、
「今回どこを直すのか」だけではなく、「直らなかったら次にどこを見るのか」まで考えておくことが大切です。
雨漏り修理は1回で完全に止まるとは限りません
実際の住宅では、雨水は図面どおり、真っすぐ下へ流れるとは限りません。
たとえば、
屋根から入った水が壁の中を流れる。
サッシまわりから入った水が離れた場所へ出る。
外壁の取り合いから水が回る。
防水層の切れ目から内部へ入る。
複数の侵入口が重なっている。
こうしたことがあります。
そのため、
「ここが濡れている=ここから水が入った」
とは限りません。
室内に現れている水は、雨水が最後に出てきた場所かもしれないからです。

この写真でも、室内側では水跡を確認できます。
しかし、この水跡だけを見て雨水の侵入口まで断定することはできません。
室内に見えている水跡は「原因」ではなく、「結果」の可能性があります。
だから、雨漏りが再発した時は、同じ場所をもう一度塞ぐ前に、
「前回は何を原因と考えて、どこを直したのか」
を一度整理する必要があります。
雨漏りが再発するのはなぜ?
雨漏りが再発する理由は、一つとは限りません。
一つの侵入口を直したあと、別の侵入口から水が入ることもあります。
普段の雨では漏れなくても、風を伴った雨の時だけ漏れることもあります。
また、一度の確認では雨水の侵入経路をすべて確認できない場合もあります。
特に木造住宅では、
屋根と壁
サッシと外壁
ベランダと外壁
板金と屋根材
防水層と立ち上がり
など、異なる部材が接する「取り合い」があります。

こうした部分は、表面だけを見ても内部の納まりまですべて確認できるとは限りません。
だから私は雨漏りを見る時、
どこで雨を受けたのか。
入った水がどこへ流れたのか。
どこで室内側へ出てきたのか。
を分けて考えます。
見えている症状から原因を決めつけない考え方については、こちらの記事で詳しく整理しています。
一度で止まらなかった=工事失敗とは限りません
ここは誤解してほしくないところです。
雨漏り修理をしたあとに再発したからといって、
「雨漏りは難しいから仕方ない」
で終わらせていいわけではありません。
反対に、
「一度で止まらなかったから、前回の工事は全部間違いだった」
とも限りません。
大切なのは、
なぜ、その場所を原因と考えたのか。
どこまで確認できていたのか。
今回の工事で何を直そうとしたのか。
工事後、どんな雨で確認したのか。
再発した場合、次にどこを確認するのか。
ここが整理されていることです。
雨漏りの原因を100%断定できない状態で工事をするなら、
分からないことまで「絶対に直ります」と言うのではなく、確認できた範囲と次の一手まで説明する。
私は、その方が大切だと考えています。
「また漏った」時に、同じ工事を繰り返さない
雨漏りが再発すると、
もう一度コーキングする。
もう少し広く塗装する。
次は防水をやり直す。
さらに別の場所を塞ぐ。
と、工事を重ねてしまうことがあります。
もちろん、その工事が必要な場合もあります。
ですが、
「前回止まらなかったから、今度はもっと広く工事する」
だけでは、原因へ近づいているのか分かりません。
再発した時こそ、
前回どこを直したのか。
そのあと、どんな雨で再発したのか。
同じ場所から漏れたのか。
水の量は変わったのか。
風向きや雨の強さはどうだったのか。
を確認します。
前回の工事も、再発したという事実も、
次の原因を絞るための情報になります。
だから雨漏りでは、ただ工事を繰り返すのではなく、確認した結果を次の判断へつなげることが重要です。
大切なのは「直らなかった時の次の一手」です
雨漏り修理を考える時、私は、
「この工事で直りますか?」
だけではなく、
「もし直らなかったら、次に何を確認しますか?」
まで考えておいた方がいいと思っています。
たとえば、
今回確認できた範囲はどこまでか。
何を原因候補としているのか。
その仮説に対して何を直すのか。
工事後、何をもって止まったと判断するのか。
再発した場合は次にどこを見るのか。
ここまで整理できていれば、一度で止まらなかった場合でも次へ進めます。
逆に、
「たぶんここだろう」
だけで工事を繰り返してしまうと、
修理したのに止まらない。
別の場所をまた工事する。
工事範囲が広がる。
足場をもう一度組む。
結果として費用が増える。
という流れになりかねません。
雨漏り修理の見積もりを見る時も、金額だけではなく「直らなかった場合の次の一手」まで工事計画として確認することが大切です。
何度修理しても止まらなかった雨漏りもあります
実際に私が確認した住宅には、
約30年間、雨漏りが止まらなかった家
もありました。
それまでに、防水や外壁、瓦など、雨漏りを止めるための工事が何度も行われていました。
それでも止まらなかった。
この住宅でも重要だったのは、
「次はどこを塞ぐか」ではなく、「雨水がどこから入り、どこを通っているのか」を改めて考えることでした。
最終的には原因と考えられる部分を絞り、修理後もすぐに天井を閉じず、雨が降った時の状態を確認しました。
一度雨が降っただけで、
「もう大丈夫です」
とは判断しませんでした。
複数回の雨を経験し、雨漏りが再発しないことを確認してから室内を復旧しています。
この現場については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
雨漏りが再発したら、原因調査をやり直すことも必要です
一度修理した場所だからといって、
「そこはもう直したから原因ではない」
と決めつけることもできません。
施工した場所そのものを確認する。
その周辺を見る。
別の侵入口を考える。
雨や風の条件を整理する。
必要であれば、一部をめくって内部を確認する。
雨漏りでは、こうして原因候補を一つずつ整理していくことがあります。
場合によっては、原因を確認するために外壁や内装などを一部めくる必要が出ることもあります。
その場合は、
原因を見ることだけではなく、めくったあとをどう復旧するのかまで考えて確認すること
が必要です。
ただし、最初から大きく壊せばいいわけではありません。
どこまで確認する必要があるのか。
どこまでなら余計な解体をせずに済むのか。
ここも含めて判断します。
まとめ|雨漏りが再発したら「次に何を見るか」を整理する
雨漏り修理は、一度で完全に止まるとは限りません。
ですが、
「雨漏りだから仕方ない」
で済ませる話でもありません。
大切なのは、
前回どこを原因と考えたのか。
どこまで確認したのか。
何を直したのか。
どんな条件で再発したのか。
そして、
次にどこを確認するのか。
ここまで整理することです。
一度の工事で止まらなかったとしても、その結果を次の原因調査へつなげることはできます。
反対に、原因を整理せず、
「次はここ」
「今度はこっち」
と工事だけを重ねれば、雨漏り迷子になってしまいます。
だから私は、
雨漏り修理は「一度で絶対に直す」と断定することより、直らなかった時の次の一手まで考えておくことが大切だと思っています。
雨漏り修理そのものを、
「今すぐ何をするのか」
「まず何を確認するのか」
「どこまで工事するのか」
から整理したい方は、こちらの記事で詳しくまとめています。
一度修理したのに、また雨漏りしている方へ
すでに修理した。
でも、また漏れている。
何度か工事したけれど、原因が分からない。
次にどこを直せばいいのか分からない。
そんな場合は、新しい工事を決める前に、
これまで何を確認し、どこを直し、そのあとどう再発したのか
を一度整理してみてください。
真HMSでも、建物の状態とこれまでの修理内容を確認しながら、原因候補と次に確認する場所、必要な工事を整理しています。











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