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「コーキングしておきました」と言われた方へ|木造住宅の雨漏りで本当に確認したいこと【大府市・名古屋市】

  • 執筆者の写真: 坪井 真行
    坪井 真行
  • 6月2日
  • 読了時間: 13分

👉 その工事、本当に必要ですか?

👉 リフォームの前にやるべきこと。


雨漏りを業者さんに見てもらった時、


「コーキングしておきました」


木造住宅の雨漏りでコーキング補修された板金取り合い部分
コーキングは必要な処置になることもありますが、原因を整理せずに塞ぐと水の流れを変えてしまうことがあります。


「隙間を埋めたので、これで様子を見てください」

「たぶんここから入っていたと思います」


と言われることがあります。


もちろん、コーキングそのものが悪いわけではありません。


雨漏りの応急処置として、

一時的に水の侵入を抑えるために必要な場面もあります。


ただし、不安が残るなら、確認すべきことがあります。


それは、

どこを塞いだか ではなく、

なぜそこを塞いだ のかです。


雨漏りで大切なのは、

「コーキングしたから大丈夫」と安心することではありません。


特に木造住宅では、雨水が外壁やサッシまわり、防水紙、下地、木材を伝って動くことがあります。

そのため、表面の隙間を塞いだだけでは、本当に雨漏りが止まったとは判断できません。




大切なのは、


・なぜそこが原因だと判断したのか

・他に水の入口はないのか

・水の逃げ道を塞いでいないか

・次の雨で何を確認するのか

・直らなかった時、次にどこを見るのか


ここまで整理することです。


結論

コーキング後に大切なのは「止まったか」だけではありません


「コーキングしておきました」と言われた時、

その場では少し安心するかもしれません。


しかし、本当に大切なのは、

雨漏りが一時的に止まったかどうかだけではありません。


重要なのは、


・なぜそこを塞いだのか

・水はどこから入っていたと考えたのか

・他に侵入口の可能性はないのか

・水の逃げ道を塞いでいないか

・再発した時に次に何を見るのか

です。


雨漏りは、見えている隙間を埋めれば必ず解決するものではありません。


水は、屋根、外壁、サッシまわり、板金、防水紙、下地などを伝って動きます。


だからこそ、

表面だけを見て「ここを埋めれば大丈夫」と判断すると、

かえって問題を見えにくくしてしまうことがあります。


コーキングが悪いのではありません。


問題は、

原因と水の流れを整理しないまま、とりあえず埋めて終わってしまうことです。


コーキングは、使い方を間違えると二次災害になります


コーキングは便利です。


外壁のひび割れ、サッシまわり、板金の取り合い、屋根まわりなど、

必要な場所に正しく使えば有効なこともあります。


しかし、原因を確認しないまま表面だけを埋めると、危険なことがあります。


一番怖いのは、

水の逃げ道まで塞いでしまうことです。


雨水は、必ずしも見えている隙間から素直に入って、素直に出てくるわけではありません。


屋根や外壁の裏、板金の下、サッシまわり、防水紙の内側などを伝って、

建物の中を動くことがあります。


そこに、良かれと思ってコーキングを打つ。


すると、本来なら外へ逃げていた水が出られなくなり、

壁の中や室内側へ水が回ってしまうことがあります。


そうなると、表面上は雨漏りが止まったように見えても、

壁の中では水が別の場所へ回り続けていることがあります。


これが怖いのです。


雨漏りは、室内に水が落ちてくることだけが問題ではありません。


見えない場所で、

下地、合板、プラスター、断熱材、木材などが湿り続けることの方が、

後から大きな問題になることがあります。


だから、コーキングは

「とりあえず埋めれば安心」

ではありません。


どこに打つかより、なぜそこに打つのか。


ここが大切です。


実際に、サッシ枠上のコーキングで水の逃げ場がなくなっていた現場もあります


雨漏り調査で外壁を開口し木造住宅の内部状況を確認している様子
雨漏りは表面だけでは判断できません。壁の中を確認して初めて見える劣化もあります。

過去に東浦町で見た現場で、

大手住宅会社が建てた住宅の雨漏り相談がありました。


その現場では、

サッシ枠の上まわりに、お客様ご自身でコーキングを何度も打っている状態でした。


雨漏りが不安で、


「ここから入っているかもしれない」

「隙間を埋めれば止まるかもしれない」

「これ以上、室内に水を入れたくない」


そう思って、ご自身で一生懸命塞がれていたのだと思います。


そのお気持ちは、とてもよく分かります。


室内に水が入ってくれば、誰でも早く止めたいと思います。

見えている隙間があれば、そこを埋めたくなるのも当然です。


しかし、その現場では、結果的に水の逃げ場がなくなり、

水が室内側へ回っていました。


幸い、木の下地はまだ生きていました。


ただし、室内側のプラスターは水を含んでグズグズになっていました。


この時に怖いのは、

「コーキングしたのに直らなかった」という話だけではありません。


本来なら外へ抜ける可能性があった水を、

良かれと思って塞いだことで、

室内側へ回してしまうことがあるという点です。


大手住宅会社の建物だから大丈夫。

新しい家だから大丈夫。

有名な会社だから雨漏り判断も簡単。


そういう話ではありません。


雨水は、会社名を見て動くわけではありません。


建物の納まり、サッシまわり、外壁との取り合い、水の逃げ方。

そこを見ないと、雨漏りは判断できません。


コーキングが悪いわけではありません。


でも、どこに打つかを間違えると、

雨漏りを止めるどころか、

水の逃げ道を塞いでしまうことがあります。


だから雨漏りでは、

見えている隙間を埋める前に、

水がどこから入り、どこを通り、どこへ抜けようとしているのかを整理することが大切です。


雨漏りは、表面の隙間だけでは判断できません。

完成後に見えなくなる納まりや水の逃げ方を読む必要があります。

なぜ住宅判断に現役大工の視点が必要なのかは、

▼こちらでも整理しています。



「様子を見てください」は、悪い言葉ではありません


雨漏りでは、すぐに原因を断定できないことがあります。


一度処置をして、次の雨で確認する。

この考え方自体は間違いではありません。


ただし、問題は、

何を見て様子を見るのかが決まっているかどうかです。


「様子を見てください」という言葉の中には、

きちんと仮説を立てたうえでの様子見もあります。


一方で、

原因がはっきりしないまま、怪しい場所を埋めて、

一か八かで雨を待っているだけのケースもあります。


施主側からすると、そこが分かりません。


だからこそ、ただ待つのではなく、

次の雨で何を確認するかを決めておくことが大切です。


現場は生ものです。


同じ雨漏りに見えても、

雨の強さ、風向き、建物の向き、外壁やサッシの納まり、過去の補修歴によって、

見るべき場所は変わります。


だから雨漏りでは、

「様子を見る」こと自体よりも、

何を確認するために様子を見るのか

が大切です。


次の雨で記録してほしいこと


「コーキングしておきました」と言われた後に不安が残る場合、

次の雨で次のことを記録しておくと、判断材料になります。


・雨が降り始めた時間

・雨漏りが出た時間

・雨の強さ

・風向き

・濡れた場所

・以前と同じ場所かどうか

・水の量が増えたか、減ったか

・雨が止んだ後も続いたか

・写真や動画で残せるか


雨漏りは、雨の強さだけでなく、風向きにも影響されます。


普段の雨では出ないのに、

横殴りの雨だけ出る。


短時間の雨では出ないのに、

長雨になるとじわじわ出る。


台風の時だけ出る。


こういうことは実際にあります。


だから、

「漏れた」「漏れなかった」だけでなく、

どんな雨の時に、どこに、どのくらい出たのか

を残しておくことが大切です。


写真を送るなら、アップだけでは足りません


雨漏りの相談でよくあるのが、

雨染みのアップ写真だけが送られてくるケースです。


もちろん、それも大切です。


ただ、判断材料としては、アップ写真だけでは足りないことがあります。


できれば、次の3つを残してください。


・雨染みや濡れている部分のアップ写真


・部屋全体が分かる引きの写真


・その場所の外側にあたる外壁や屋根まわりの写真


この3点があると、

室内の症状と外部の位置関係を見やすくなります。


サッシの上なのか。

外壁の取り合いなのか。

屋根や板金が絡む位置なのか。

ベランダや庇が関係しているのか。


写真だけで全てが分かるわけではありません。


それでも、

次に何を確認すべきかを整理できることがあります。


雨漏りは「止まったか」だけで判断しない


コーキング後に雨漏りが止まることもあります。


それは一つの大事な結果です。


ただし、

一度止まったように見えることと、

原因確認が終わったことは同じではありません。


たまたま雨の当たり方が弱かっただけかもしれません。

風向きが違っただけかもしれません。

別の入口がまだ残っているかもしれません。

内部に回った水が、時間差で出てくることもあります。


だから本当に聞くべきなのは、

「直りますか?」だけではありません。


「直らなかった時、次に何を確認しますか?」

です。


この答えがないまま、

また同じようにコーキングを繰り返すのは危険です。


原因が分からないまま表面だけ埋め続けると、

問題を見えにくくしてしまうことがあります。


過去記事でも、塗装やコーキングで直るとは限らないと整理しています


真HMSの過去記事でも、

雨漏りは塗装やコーキングだけで単純に判断できるものではないと整理しています。


大切なのは、

水の侵入口、水の流れ、雨仕舞い、納まり、下地の状態を見ることです。


塗装は外壁材を守る大切な工事です。

コーキングも必要な場面があります。


しかし、

塗装で表面を守ることと、

雨漏りの侵入口を止めることは別です。


雨漏り補修後に外壁を復旧した木造住宅の外観
本当に大切なのはコーキングではなく、原因を整理した上で適切な補修を行うことです。

雨漏りは、塗装やコーキングだけで単純に判断できるものではありません。

塗装・コーキングと雨漏りの関係については、

こちらの記事でも整理しています。



再発したら「またコーキング」ではなく、次の確認へ進む


コーキング後にまた雨漏りした場合、

すぐに誰かを責める必要はありません。


雨漏りは、原因が一つとは限らないからです。


複数の場所から入っていることもあります。

室内の症状と外部の入口が一致しないこともあります。

一度の確認で特定しきれないこともあります。


ただし、再発した時に、

次に何を見るのかが決まっていない場合は注意が必要です。


また同じ場所にコーキングするのか。

別の取り合いを見るのか。

屋根や板金を確認するのか。

サッシまわりを見るのか。

必要なら一部をめくって確認するのか。


雨漏りは、仮説と確認を重ねる必要があります。


「止まらなかったから、また埋める」ではなく、

止まらなかったから、次にどこを確認するか

が大切です。


コーキングで止まったかどうかだけでなく、

雨漏り修理全体の順番を整理したい方は、

▼こちらの記事も参考にしてください。


一度、立ち止まって考えてみてください


見た目だけでリフォームを決めると、

不要な工事で大きな出費につながることがあります。


ネットで調べすぎて、

かえって不安になっていませんか。


「まだ大丈夫」と思っている段階が、

一番判断を間違えやすいタイミングです。


数万円の確認で、

数十万〜数百万円の工事が止まるケースもあります。


大切なのは、

情報を増やすことではなく、

壊す前に、今の状態を正しく判断することです。



写真だけでも、整理できることがあります


「コーキングしておきました」と言われたけれど、まだ不安が残る。


そんな時は、

すぐに大きな工事を決める前に、

今ある情報を整理することが大切です。


LINEでご相談いただく場合は、


・室内の雨染みの写真

・部屋全体の引きの写真

・外部の写真

・コーキングした場所の写真

・いつ雨漏りしたか

・どんな雨の時に出たか

・業者さんに言われた説明内容


このあたりがあると、状況を整理しやすくなります。


写真だけで断定はできません。


でも、

「次に何を確認すべきか」

「今すぐ大きな工事を決めるべきか」

「もう少し情報を集めるべきか」

を考える材料にはなります。


写真だけで断定はできませんが、

次に何を確認すべきか整理できることがあります。


不安な場合は、まずはLINEからご相談ください。



真HMSは、コーキングの良し悪しではなく判断材料を整理します


木造住宅の納まりを確認しながら施工を行う現役大工
雨漏りは完成後に見えなくなる納まりや水の流れを理解して判断する必要があります。

真HMSは、

コーキングが良い、悪いだけで判断するわけではありません。


必要なコーキングもあります。

応急処置が必要な場面もあります。

すぐに大きな工事をしない方がよい場合もあります。


大切なのは、

その処置が何を目的にしているのか。

その後、何を確認するのか。

本当に必要な工事は何なのか。


ここを整理することです。


現役大工として木造住宅の納まりを見てきた立場から言えば、

雨漏りは、表面の隙間だけを見ても判断できません。


木がどう組まれているか。

水がどこを通るか。

どこで止まり、どこへ抜けるか。

塞いでよい場所なのか、塞いではいけない場所なのか。


そこまで見ないと、

本当に必要な工事は判断できません。


真HMSは、工事を売るためではなく、

工事の前に必要な判断材料を整理する住宅判断屋です。


▼なぜ真HMSが工事よりも判断を優先するのかはこちら



既存住宅状況調査は、

住宅診断であり、

壊す前に判断するための調査です。


売らない。

煽らない。

判断させる。


そして、

お客様に「住宅の判断」を取り戻してもらう。


それが真HMSの基本姿勢です。


まとめ

「コーキングしておきました」で終わらせず、次に何を確認するかを整理しましょう


「コーキングしておきました」と言われた時、

それだけで安心できる場合もあります。


しかし、不安が残る場合は、

次のことを確認してください。


・なぜそこを塞いだのか

・他に水の入口はないのか

・水の逃げ道を塞いでいないか

・次の雨で何を確認するのか

・再発した時に次に何を見るのか


コーキングが悪いわけではありません。


でも、

「とりあえず埋めたから大丈夫」で終わらせるのではなく、

その後の確認まで含めて考えることが大切です。


もし今、雨漏りで不安になっているなら、

そのまま大きな工事を決める前に、

一度立ち止まって考えてみてください。


その工事、本当に必要ですか?


判断材料を整理してからでも、

工事を決めるのは遅くありません。


最後に

そのまま進める前に、壊す前の判断材料を整理してください


もしあなたが今、

工事を検討しているなら。


もしあなたが今、

見積もりを取っているなら。


そのまま進める前に、

壊す前の判断材料を整理してください。


今悩んでいるその工事は、

そのまま進めれば、

数十万円〜数百万円の出費になることがあります。


状態を確認しないまま進めた場合、

不要な工事や、

後からさらに費用がかかる修繕につながるケースがあります。


そして一番大きいのは、

今の段階でしかできない判断を失うことです。




👉 このまま進めますか?

👉 一度立ち止まりますか?

👉 その判断、このままで大丈夫ですか?


リフォームの前にやるべきことは既存住宅状況調査です


その工事、本当に必要ですか?

リフォームの前にやるべきことは既存住宅状況調査です。


工事をするかどうかは、

その後の話です。


まずは今の状態を正しく知り、

お客様自身が「住宅の判断」を取り戻すことから始めてください。


既存住宅状況調査・住宅診断についてはこちらをご覧ください。


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その工事、本当に必要ですか?
リフォームの前にやるべきこと。

壊す前に判断するための調査です。

現役大工でもある建築士が判断します。

対応エリア
愛知県大府市を拠点に、名古屋市緑区・東海市・豊明市・知多エリア全域
(東浦町・阿久比町・半田市など)の木造住宅に対応しています。

真HMS

真二級建築士事務所 愛知県知事登録(ろー7)第7799号

名古屋市緑区大高町字坊主山4番地の59

TEL: 052-770-1505

加入団体

・AJHIA一般社団法人 全日本ハウスインスペクター協会 ・大府商工会議所 ・大府商工会議所青年部 ・名古屋商工会議所

真HMSは地域貢献事業にも参加させて頂いております。

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