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既存住宅状況調査のメリットとは? 安心だけでなく、買う・売る・貸す・壊す・直す前の判断材料を整理する調査です

執筆者の写真: 坪井 真行
坪井 真行
6月24日
読了時間: 6分

既存住宅状況調査と聞くと、


「中古住宅を買う前に受ける調査」

「欠陥がないか調べるもの」

「不動産売買のための制度」


というイメージを持つ方も多いと思います。


もちろん、それも大切な役割です。


しかし、現場で実際に調査をしていると、既存住宅状況調査の本当の価値は別のところにあると感じます。


それは、


建物の状態を整理し、次に何を判断すればよいかを見えるようにすること。


です。


雨漏りの跡がある。

床に傾きがある。

基礎にひびがある。

外壁が傷んでいる。


こうした不具合を見つけることが目的ではありません。


大切なのは、


その不具合が


・今すぐ対応すべきものなのか

・経過観察でよいものなのか

・将来考えればよいものなのか

・工事範囲を広げるべきなのか

・逆に工事を保留できるのか


を整理することです。


私は大府市・名古屋市周辺で、木造住宅専門の既存住宅状況調査(住宅診断・ホームインスペクション)を行っています。


現役大工として現場を見てきた経験と、二級建築士としての視点の両方から、建物の状態を確認し、住宅の判断材料を整理しています。


真HMSは工事を売るための会社ではありません。


必要であれば提案や施工まで対応します。


しかし、その前にやるべきことがあります。


それが、


壊す前に判断すること。


そして、


お客様に住宅の判断を取り戻してもらうこと。


です。


結論|既存住宅状況調査は「判断材料を整理するための調査」です


既存住宅状況調査は、悪いところを探すためだけの調査ではありません。


家の状態を確認し、


・買うか、見送るか

・売る前に何を説明するか

・貸す前に何を直すか

・壊す前に本当に壊してよいのか

・リフォーム前にどこまで工事するべきか


を考えるための判断材料になります。


真HMSでは、既存住宅状況調査を報告書だけで終わらせるものとは考えていません。


確認できた事実。


まだ確認できていないこと。


今後考えられる選択肢。


それらを整理し、お客様自身が納得して判断できる状態をつくることを大切にしています。


既存住宅状況調査を、単なる検査ではなく「判断材料」として考える理由は、

こちらの記事で詳しく整理しています。


既存住宅状況調査で整理できること


1. 建物の状態を客観的に確認できる


家の不具合は、見た目だけでは判断できません。


例えば天井に雨染みがあったとしても、


今も雨漏りしているとは限りません。


過去の雨漏り跡かもしれません。


すでに修繕済みかもしれません。


別の場所から水が回った可能性もあります。


床の傾きも同じです。


少し傾いているからといって、


すぐに不同沈下や構造上の重大な問題とは断定できません。


どこが。


どの程度。


どの方向へ。


なぜ傾いているのか。


それを確認して初めて判断材料になります。


木造住宅外壁のひび割れ(クラック)を確認する様子
外壁のひび割れを見つけることはできます。

しかし、


そのひび割れが何を意味するのか。


雨水は入っているのか。


構造へ影響しているのか。


今すぐ対応が必要なのか。


そこまで整理して初めて判断材料になります。

2. 急ぐ不具合と、急がない不具合を分けられる


既存住宅では、不具合や劣化が全くない家の方が珍しいです。


築年数が経てば、


外壁も傷みます。


基礎にひびが入ることもあります。


建具が動きにくくなることもあります。


問題は、


不具合があることではありません。


大切なのは、


急ぐものと急がないものを分けること。


今すぐ雨水を止めるべきなのか。


構造に関わる可能性があるのか。


経過観察でよいのか。


次のメンテナンス時期で考えればよいのか。


これが整理できると、


不要に慌てなくて済みます。


逆に、


本当に急ぐべき部分を見落としにくくなります。


雨漏りや劣化を見つけた時に、すぐ工事へ進むべきか迷う方は、

こちらで雨漏り判断の考え方を整理しています。


雨漏りによって破風板と下地が腐朽した木造住宅
雨漏りによって破風が腐り、下地まで腐朽・欠損していた事例です。

外から見えている劣化は一部でも、雨水が入り続けると、表面材だけでなく、その奥の下地まで傷むことがあります。


このような場合は、


・どこから水が入ったのか

・どこまで傷んでいるのか

・残せる部分はあるのか

・交換すべき部分はどこか


を整理する必要があります。


現場一次情報|写真だけでは木造住宅の強さは判断できません


私は大工として25年以上、木造住宅に関わってきました。


だからこそ思うことがあります。


木造住宅は、


図面だけでも、


写真だけでも、


判断できないことがある。


ということです。


木造住宅の小屋組と梁組を確認する様子
私自身が大工として刻んだ木造住宅の構造です。

木造住宅は完成すると見えなくなる部分が多くあります。


梁の太さ。


梁の掛かり方。


荷重の流れ。


こうした部分は外から見えません。


だからこそ、見た目だけでは判断できないことがあります。


しかし、現地で床の傾きや柱の傾き、床下、小屋裏、雨漏り跡の状況を確認していくと、すぐに解体や大規模工事と判断しなくてもよいケースもあります。


例えば、外壁が傷んでいて、室内に雨染みがあったとしても、小屋裏に入り、梁の太さ、たわみ、木材の乾き方、構造材の傷み方を確認すると、見え方とは別の判断になることがあります。


木は乾燥収縮によって割れる材料です。


柱には割れをコントロールするための背割りが入れられているものもあります。


そのため、


梁に割れが見えるから危険。


見えないから安全。


とは言えません。


大切なのは、


・梁の太さ

・梁の掛かり方

・たわみ

・雨水の影響

・接合部の状態


を総合的に見ることです。


特に古い木造住宅では、


図面よりも現場に答えがあることも少なくありません。


木造住宅は、完成すると見えなくなる部分が多くあります。

なぜ現役大工の視点が住宅判断に必要なのかは、

こちらの記事で詳しく整理しています。


だから私は、


床下を見る。


小屋裏を見る。


雨仕舞いを見る。


そして、


壊すのか。


残すのか。


どこだけ直すのか。


その判断材料を整理します。


工事が必要だとしても、次に悩むのは「どこまで直すか」です。

見積もりや工事範囲で迷う方は、

金額だけでなく工事計画として見積もりを見る考え方をこちらで整理しています。


最後に|既存住宅状況調査は、判断の入口です


既存住宅状況調査は、工事を決めるためだけのものではありません。


買う前。


売る前。


貸す前。


壊す前。


直す前。


それぞれの場面で、家の状態を確認し、判断材料を整理するためのものです。


既存住宅状況調査・住宅診断・ホームインスペクションについて、真HMSの対応内容を確認したい方はこちらをご覧ください。


その工事、本当に必要ですか?


リフォームの前にやるべきことは、壊す前に判断材料を整理することです。


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「ブログを見ました」


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