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外壁塗装?貼り替え?その前に読んでください

  • 執筆者の写真: 坪井 真行
    坪井 真行
  • 7月31日
  • 読了時間: 5分

「外壁塗装が必要ですね。」


そう言われて見積もりを取ったものの、


「本当に塗装だけでいいのかな?」


「貼り替えも必要なのかな?」


と迷われる方は少なくありません。


実は私も、外壁塗装のご相談をいただいても、その場で㎡数だけを計算して見積書を作ることはありません。


まず現場へ行きます。


私が最初に見ているのは、外壁の色ではありません。


外壁に浮きはないか。


幕板がめくれていないか。


雨漏りした跡はないか。


そして、下地まで傷んでいる可能性はないか。


そこを一つずつ確認してから、初めて工事内容を考えます。


なぜなら、足場を掛けてから


「実はここも貼り替えが必要でした。」


と追加工事をご説明することは、お客様を不安にさせてしまうからです。


もちろん、追加費用によって資金計画が変わることもあります。


だから私は、工事を決める前に建物の状態を確認することを何より大切にしています。


外壁塗装前に幕板の浮きや建物の状態を確認している様子
塗装のお見積もりを作る前に、幕板の浮きや外壁全体の状態を確認します。


塗装か貼り替えか。最初に決めることではありません。


外壁工事のご相談では、


「塗装した方がいいですか?」


「貼り替えた方がいいですか?」


と聞かれることがあります。


でも、この順番では答えは出ません。


塗装も貼り替えも工事の方法です。


まず確認したいのは、


その家が今どんな状態なのか。


何も問題がなければ塗装だけで十分です。


一方で、下地まで傷んでいれば部分的な貼り替えや補修が必要になることもあります。


工事の内容は、建物の状態を確認してから決まります。


塗装だけで済む家もあります


誤解していただきたくないのですが、私は外壁塗装を否定しているわけではありません。


現地を確認し、


外壁の浮きもなく、


雨漏りの形跡もなく、


下地も健全であれば、


もちろん塗装だけのお見積もりをご提案します。


余計な工事を増やす必要はありません。


その家にとって塗装だけで十分なら、それが一番合理的な判断です。


下地まで傷んでいると話は変わります


一方で、雨漏りなどによって下地まで傷んでいる現場もあります。


サイディングの下には、外壁を固定するための胴縁があります。


この胴縁が腐ると、釘が効かなくなります。


すると外壁は少しずつ浮き始め、


さらに進行すると、コーキングだけで支えられているような状態になることもあります。


私は実際に、そのような現場を何度も確認してきました。


ここまで傷んでしまうと、塗装をして見た目がきれいになっても、建物の状態は改善しません。


必要なのは、


下地補修や部分的な貼り替えです。


実際にサイディングをめくると、このように普段は見えない下地が確認できます。


ここまで確認して初めて、塗装だけで良いのか、それとも部分補修が必要なのかを判断できます。


サイディングを撤去して下地の状態を確認している外壁補修工事
外壁をめくると、防水紙や胴縁など普段は見えない下地が確認できます。下地の状態によって、塗装だけで良いか、部分補修が必要かを判断します。

建築大工だから見る場所があります


私は建築大工ですが、外壁塗装工事も毎年請け負っています。


ただ、私が考える塗装工事は、色を塗り替えることではありません。


外壁が浮いていれば一度めくります。


下地を確認します。


必要であれば胴縁を補修し、部分的に外壁を貼り替えてから塗装します。


ここまで行って初めて、建物を長く守るための工事になると考えています。


実際、一緒に仕事をしている塗装業者さんも、この考え方を取り入れるようになりました。


下地補修が必要な現場では、


「ここだけ貼り替えてください。」


と相談をいただくこともあります。


塗装だけを見るのではなく、建物全体を守る。


その考え方を共有できる職人さんが少しずつ増えてきました。


外壁の下地補修と部分貼り替えを行ってから塗装した施工事例
必要な補修を行ってから塗装することで、建物を長く守る外壁工事につながります。

私の判断と、お客様の選択は別です


もちろん、私が貼り替えをご提案しても、最終的に塗装だけを選ばれるお客様もいらっしゃいます。


予算。


これから何年住む予定なのか。


将来の計画。


事情はそれぞれ違います。


私は、その判断を否定することはありません。


大切なのは、


建物が今どんな状態なのか。


塗装を選んだ場合はどうなるのか。


貼り替えを選んだ場合はどうなるのか。


その違いをご理解いただいたうえで、ご自身に合った選択をしていただくことです。


その工事、本当に必要ですか?


今回の答えは、


塗装か貼り替えかを先に決める必要はありません。


まず確認したいのは、


建物の状態です。


何も問題がなければ、塗装だけで十分です。


下地まで傷んでいれば、部分的な貼り替えや補修が必要になることもあります。


工事の方法ではなく、


建物の状態から判断する。


それが遠回りのようで、一番無駄の少ない進め方だと私は考えています。


最後に


私は、塗装の見積もりを作っているのではありません。


その家に本当に必要な工事を判断するための見積もりを作っています。


だから現場へ行きます。


だから下地を確認します。


そして、なぜその工事が必要なのかまでご説明します。


外壁工事は、


塗装か貼り替えかを先に決めるものではありません。


まず建物の状態を確認し、その家に合った工事を選ぶこと。


それが、私の考える外壁工事の進め方です。


次回は「サイディングの下」をお見せします。


今回は「下地が大切です」というお話をしました。


では、その下地とは何なのでしょうか。


サイディングをめくると、防水紙や胴縁など、普段は見えない建物を守る仕組みが現れます。


次回は「サイディングの下には何があるのか?」を、実際の現場写真を使いながら分かりやすく解説します。


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