誰が工事してんだ?リフォーム契約前に確認してほしい「担当者」と「責任」の話

リフォーム会社へ工事を依頼する時、多くのお客様は「会社」に頼んでいるつもりです。
しかし実際の現場では、相談を受けた人、見積もりを作った人、契約をした人、現場を管理する人、実際に施工する職人が、それぞれ違うことがあります。
役割が分かれていること自体は、悪いことではありません。
問題は、誰が現場を理解し、誰が責任を持って判断しているのかが見えないまま、工事が進んでしまうことです。
真HMSは、大府市・名古屋市周辺で、木造住宅の既存住宅状況調査・住宅診断・ホームインスペクション・リフォーム前相談を行う、現役大工×二級建築士の木造住宅専門の判断屋です。
「その工事、本当に必要ですか?」
という視点で、家の状態、工事の必要性、契約前に確認すべき判断材料を整理しています。

お客様には、見抜けないことがあります
リフォーム会社を選ぶ時、お客様は会社名、口コミ、営業担当の印象、見積もり金額などを見て判断します。
それは自然なことです。
しかし、実際に工事が始まるまで分からないことがあります。
この工事を本当に理解している人は誰なのか。
契約内容と現場をつないでいる人は誰なのか。
困った時に、誰が判断してくれるのか。
これは、お客様だけで見抜くのが非常に難しい部分です。
なぜなら、分からない人が、分かったふりをして説明していても、契約前のお客様には判断しづらいからです。
実際の現場であったこと
過去に、私が下請けの大工として入った現場で、床の上張り工事がありました。
その工事では、三連の床下収納庫を取り付ける内容になっていました。
しかし、現場で確認すると、そのままでは納まりませんでした。
床下収納庫のレールを取り付けるには、既存の床や下地との取り合いを確認する必要があります。
実際には、干渉する部分があり、下地を作り直さなければ取り付けできない状態でした。
つまり、ただ「職人が頑張れば付く」という話ではありませんでした。
現場条件として、無理があったのです。
問題は、職人の腕ではありません
この時の問題は、職人ができるかどうかではありません。
問題は、その商品がその現場に本当に納まるのかを、誰が確認したのかです。
現場を見た人が判断したのか。
見積もりを作った人が理解していたのか。
お客様へ説明した人が、施工条件まで把握していたのか。
そこが曖昧なまま、現場だけが進んでいました。

お客様が怒った理由
その現場では、お客様が元請け会社に対して強く怒られました。
理由は、収納庫が付かないことそのものではありません。
お客様は、こういう趣旨のことを言われていました。
「私はあなたの会社に仕事を頼んでいる。電話だけで大工に全部やらせる仕事の仕方があるのか。」
これは、とても本質的な言葉だと思います。
お客様は、職人に怒っていたわけではありません。
会社に頼んだはずなのに、会社として現場を管理していないことに怒っていたのです。
大府市や名古屋市周辺のリフォーム現場でも、図面上の寸法や商品説明だけで見積もりが作られ、実際の下地や納まりを誰が確認したのか分からないまま進んでしまうことがあります。
相見積もりをどれだけ集めても、この「現場との不一致」は見積書の表紙だけでは見抜けません。
見積もりを比べる前に、何を確認すべきかは
こちらの記事で詳しく整理しています。
現場で理由を説明すると、判断は変わります
翌日、元請け会社の担当者が現場へ来ました。
そこで私は、なぜその床下収納庫がそのままでは取り付けできないのかを説明しました。
このレールをこう取り付けるには、ここが当たる。
ここには下地が必要になる。
このままでは納まらない。
取り付けるなら、壊して下地から作り直す必要がある。
そう説明すると、お客様はこう判断されました。
「そんなややこしい物を頼んだ記憶はない。普通の収納庫に変えればいい。」
この一言で、現場の方向性が変わりました。
お客様は、難しい専門知識を求めていたわけではありません。
できること、できないこと、その理由を知りたかっただけです。
理由が分かれば、お客様自身で判断できるのです。

契約前に確認してほしいこと
リフォーム工事では、契約前に次のことを確認しておくことが大切です。
・誰が現場を確認しましたか?
・誰が見積もり内容を決めましたか?
・誰が工事中の管理をしますか?
・契約内容と現場が合わない場合、誰が判断しますか?
・お客様は、工事中に誰へ相談すればよいですか?
これは、業者を疑うための質問ではありません。
安心して工事を進めるための確認です。
そして、その確認の場で「図面通りには納まらない理由」や「契約内容と現場条件が合っていない可能性」を見抜くには、現場の納まりや下地を知っている目が必要です。
なぜ住宅判断に現役大工の視点が必要なのかは、
こちらで詳しくまとめています。
担当者が違うこと自体は悪いことではありません
営業担当、現場監督、職人、専門業者。
それぞれ役割が分かれている会社は多くあります。
それ自体は問題ではありません。
問題なのは、役割が分かれているのに、情報や責任の流れが見えないことです。
営業担当は説明したつもり。
現場監督は聞いていない。
職人は知らない。
お客様は頼んだつもり。
この状態になると、現場で困るのはお客様です。
そして、その場で説明を求められるのは、多くの場合、現場にいる職人です。
真HMSの考え方
真HMSでは、調査、判断材料の整理、工事内容の説明、必要な場合の施工段取りまで、私自身が責任を持って関わります。
もちろん、専門工事では信頼できる専門職と連携します。
しかし、誰が責任を持つのかを曖昧にはしません。
工事が終わったら終わりではなく、その後も住まいと暮らしは続きます。
だから私は、一軒の仕事に対して、生涯付き合うつもりで向き合います。
まとめ
リフォーム工事で大切なのは、会社名だけではありません。
見積もり金額だけでもありません。
契約する前に確認してほしいのは、
誰が現場を見て、誰が判断し、誰が説明し、誰が最後まで責任を持つのか。
ということです。
お客様には、見抜けないことがあります。
だからこそ、契約前に確認してください。
その工事、本当に必要ですか?
その工事、誰が責任を持って判断していますか?
リフォームの前にやるべきことは、壊す前、契約する前に判断材料を整理することです。
契約前に建物の状態や工事の必要性を整理したい方は、真HMSの既存住宅状況調査・住宅診断についてもご確認ください。
写真や見積書があれば、LINEで送ってください。
「ブログを見ました。」
その一言だけでも大丈夫です。
こちらから状況を順番にお聞きします。
決断
このまま契約しますか?
それとも、契約する前に一度確認しますか?
その工事、誰が最後まで責任を持ちますか?





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