top of page

【刈谷市】

部分補修ではなく屋根全体の防水ラインを再構築|雨漏り・屋根・外壁改修工事

■ 事例の要約

刈谷市の築約40年の木造住宅で、補修を繰り返しても直らなかった雨漏りに対し、屋根・外壁改修工事を行いました。

​調査の結果、雨漏りにつながる弱点が複数確認されたため、部分補修を繰り返すのではなく、屋根全体の防水ラインを再構築する必要があると判断しました。

【お客様のご要望】

・雨漏りが直らず不安を感じている

・本当に工事が必要か確認してほしい

・あと20年、雨漏りにビクビクせず安心して暮らしたい

​​​【調査で分かったこと】

・カラーベストの割れ

・板金接合部の劣化

・雨水が集まりやすい谷のある屋根形状

・下屋パラペット笠木角部の欠損防水テープによる応急補修跡

・軒天内部に下地がない状態

これらを総合的に確認した結果、雨漏りの原因を一か所だけの問題として捉えるのではなく、屋根全体の防水ラインを見直す必要があると判断しました。

【真HMSの判断】

今後20年の暮らしと、将来再び必要になる可能性がある足場費用まで考え、部分補修ではなく以下の改修が適切と判断しました。

・大屋根は屋根カバー工法

・下屋・パラペット・軒天は板金改修

・外壁は塗装とコーキング補修

目の前の雨漏りだけを塞ぐのではなく、建物全体の雨仕舞を整え、雨水を安全に外へ流すこと  を目的とした改修事例です。

■施工前の調査内容はこちら

​この工事は、先に建物の状態と雨漏りリスクを調査し、部分補修で対応できるのか、屋根全体の改修が必要なのかを整理した上で行いました。

調査時に確認した内容と、なぜ今回の工事が必要と判断したのかは、

こちらの調査事例ページでご紹介しています。

▶ 直らない雨漏りと屋根・外壁の状態を調査|今後20年を見据えた住宅判断事例【刈谷市】

​​​​■工事計画と施工工程

①大屋根|屋根カバー工法で防水ラインを再構築

【判断】

既存屋根には、カラーベストの割れや板金接合部の劣化、雨水が集まりやすい谷部など、雨漏りにつながる可能性がある箇所が複数確認されました。

​

怪しい部分だけをコーキングなどで塞いだ場合、一時的に雨漏りが止まっても、別の場所へ雨水が回り込む可能性があります。

​

また、既存屋根全体の劣化状況と、お客様の「今後20年安心して暮らしたい」という希望を考えると、部分補修を繰り返す方法では、再発や再工事のリスクを十分に下げることができません。

​

そのため今回は、既存屋根の上に新たな防水層と屋根材を施工し、屋根全体の防水ラインを作り直す屋根カバー工法を採用しました。

​

【施工】

既存屋根の上にルーフィングを施工し、その上から新しい屋根材と板金を取り付けました。

​

ルーフィングは、屋根材の下へ雨水が入り込んだ場合に備える二次防水です。

​

万が一、板金や屋根材の下へ雨水が侵入した場合でも、ルーフィングの上を流れ、建物内部ではなく外部へ排水されるように施工しました。

​

谷部や棟部など、雨水が集中しやすい箇所についても、屋根全体として水が安全に流れるよう納まりを整えました。

刈谷市の屋根カバー工法|既存屋根の上にルーフィングを施工

既存屋根の上にルーフィングを施工し、屋根材の下へ雨水が入った場合にも、外部へ排水できる一次防水層を設けました。

刈谷市の屋根カバー工法|谷板金と新しい屋根材を施工

ルーフィングの上から新しい屋根材と板金を施工し、谷部・棟部を含めて屋根全体の雨仕舞を整えました。

【確認】

施工中は、以下の点を確認しました。

  • ルーフィングの重なりが適切に確保されているか

  • 谷部や棟部で雨水の流れを妨げていないか

  • 屋根材と板金の取り合いに隙間がないか

  • 屋根材の下へ入った雨水が外部へ排水されるか

  • 局所的なコーキングだけに防水性能を依存していないか

 

屋根材の表面だけで雨を止めるのではなく、万が一の侵入に備えた二重の防水ラインが機能する状態を確認しました。

 

​【改善】

既存屋根では、過去の部分補修や塗装によって表面は整えられていましたが、屋根全体としての防水ラインには弱点が残っていました。

今回の屋根カバー工法では、以下の工法により屋根全体を再構築しました。

  • 屋根材による一次防水

  • ルーフィングによる二次防水

  • 谷部や棟部を含めた排水経路

​怪しい箇所だけを塞ぐ施工ではなく、雨水が入った場合にも、建物内部へ留めず外部へ流す屋根へ改善しています。

​

​②下屋根・パラペット・軒天|板金で雨仕舞を再構築

下屋根、パラペット、軒天は、それぞれ別の部位ですが、今回の工事ではすべて、

 

雨水を内部へ入れず、安全に外へ流す という一つの目的で施工しました。

 

【判断】​

調査では、下屋パラペットの笠木出角部分に、本来あるべき角部分がなく、両側から雨水が侵入する可能性がある状態を確認しました。

また、パラペットには過去に開いた穴を防水テープで塞ぎ、その上から塗装した補修跡が残っていました。

防水テープは応急処置として使われることがありますが、紫外線や雨風を受け続ける外部では、長期間にわたり防水性能を維持できるとは限りません。

軒天については、内部に固定用の下地がなく、既存建物がプレハブ構造であるため、内部の構成や雨仕舞を明確に把握することが難しい状態でした。

構造が分からないまま大きく解体すると、周辺まで傷めたり、復旧範囲が広がったりする可能性があります。

 

そのため、今回は既存構造を無理に壊すのではなく、

以下の内容を優先して、板金を用いた施工方法を選定しました。

  • 現状をこれ以上悪化させない

  • 軽量な材料を使用する

  • 雨水が建物内部へ入りにくい形にする

  • 雨水を外部へ流す納まりにする

​​

【施工】

刈谷市の雨漏り改修前に確認した下屋根とパラペットの全景

笠木出角部分の板金改修

角部分が欠損していた笠木出角に、現場の形状に合わせて新たな板金を製作しました。

欠損部と隙間を覆い、雨水が内部へ入り込む経路を減らすとともに、外観も整えました。

表面へコーキングを充填するだけではなく、板金そのものをかぶせることで、水を受け流す形に変更しています。

刈谷市の下屋根改修前に確認したパラペットと下地のない軒天の状態

軒天の板金施工

軒天内部には固定用の下地がなく、一般的な重量のある軒天材を取り付けることが難しい状態でした。 そのため、軽量で雨水にも強い板金を軒天材として採用しました。

既存のプレハブ構造を大きく解体せず、万が一雨水が回り込んだ場合にも、軒天部分で水を抱え込まず外部へ流れるように施工しました。

なお、既存軒天内部に下地がないことは、今後の補修時にも注意が必要な事項として整理しています。 将来、軒天を再度交換する場合は、既存材を撤去した後に新たな下地を設ける必要があります。

刈谷市のパラペット角部にあった穴と欠損部分を新しい板金で覆い、雨水侵入を防ぐ施工

パラペット角部の板金巻き

過去に防水テープと塗装で塞がれていたパラペット角部は、テープだけに防水性能を依存しないよう、板金で周囲を巻き込みました。

雨水が入りやすい穴と継ぎ目を覆い、雨水を表面から外部へ流す形へ変更しました。

刈谷市の下屋根とパラペット屋根に錆止め、下塗り、中塗り、仕上げ塗りを行う塗装工程
刈谷市の下屋根とパラペット屋根の塗装完了後。鉄部を錆止めと三工程塗装で保護した状態

パラペット屋根の塗装

パラペット屋根と鉄部は、既存の錆や劣化状況を確認した上で塗装しました。

塗装工程は、以下の3工程です。

  1. 下塗り・鉄部錆止め

  2. 中塗り

  3. 仕上げ塗り

​

塗膜を一度塗るだけではなく、錆止めと複数回の塗装によって既存板金を保護しました。

【確認】

施工後は、以下の点を確認しました。

  • 笠木出角の欠損部が板金で確実に覆われているか

  • パラペット角部の穴と継ぎ目が露出していないか

  • 雨水が板金の内側へ入りにくい納まりになっているか

  • 軒天板金へ過度な重量が掛かっていないか

  • 既存構造を傷めず固定されているか

  • パラペット屋根と鉄部に塗り残しがないか

  • 雨水が内部へ溜まらず外部へ流れる形になっているか

既存構造を完全に作り替えるのではなく、現在確認できる条件の中で、雨水リスクを減らす施工になっていることを確認しました。

 

​【改善】

これまでの補修では、防水テープや塗装によって、穴や劣化部分を表面から塞いでいました。

今回の工事では、

  • 欠損していた笠木角部を板金で覆う

  • 防水テープで処理されていた穴を板金で巻く

  • 下地のない軒天に軽量な板金を使用する

  • 雨水を内部へ留めず外部へ流す

  • 鉄部を錆止めと3工程の塗装で保護する

という方法へ改善しました。

既存のプレハブ構造を無理に解体せず、現状をこれ以上悪化させないことと、将来的な雨漏りリスクを減らすことを優先した工事です。

​

​③外壁・コーキング・鉄部塗装

外壁については、劣化したコーキングの補修と塗装を行いました。

コーキング施工では、下地との接着を高めるため、プライマーを使用しています。

プライマーとは、コーキング材を外壁や下地へ強く接着させるための下塗り材です。

外壁塗装は、

  1. 下塗り

  2. 中塗り

  3. 仕上げ塗り

の3工程で施工しました。

鉄部については、下塗りとして錆止めを施工し、その後に中塗り・仕上げ塗りを行っています。

今回のページでは、一般的な塗装工程を細かく見せることよりも、雨漏りの原因と建物全体の雨仕舞をどのように改善したのかを中心にご紹介しています。

 

■施工完了​

刈谷市の屋根カバー工事で既存屋根の上にルーフィングを施工し、二次防水層を設けた様子

屋根カバー工法施工後の大屋根全景

既存屋根の上に新たな防水層と屋根材を施工し、谷部・棟部を含めた屋根全体の防水ラインを再構築しました。

部分的に怪しい場所だけを塞ぐのではなく、屋根全体で雨水を受け、安全に外部へ流す状態へ改善しています。

下屋根、パラペット、軒天、外壁についても、調査で確認した問題に合わせて改修しました。

​

■ 工事結果

今回の工事では、

  • 大屋根全体の防水ラインを再構築

  • 屋根材の下へ侵入した雨水を外部へ排水できる二次防水を施工

  • 欠損していたパラペット笠木角部を板金で改修

  • 防水テープで塞がれていた穴を板金で巻いて保護

  • 下地のない軒天を軽量な板金で施工

  • パラペット屋根と鉄部を錆止め・3工程塗装で保護

  • 外壁とコーキングを補修

  • 部分補修の繰り返しではなく、建物全体の雨仕舞を改善​することで雨漏りは停止しました。

お客様が今後20年間、雨が降るたびに不安を感じることなく、この家で暮らせる状態を目指し

て工事内容を決めました。

​

■ 真HMSが今回大切にした判断

今回の工事は、最初から屋根カバー工法や外壁塗装を行うと決めていたわけではありません。

最初に確認したのは、

  • 本当に工事が必要か

  • 部分補修で対応できるか

  • 雨水がどこから入り、どこを流れているのか

  • 過去の補修で何が改善され、何が残っているのか

  • 今後20年の暮らしに合った工事範囲か

  • 将来、再び足場や工事費が必要になる可能性はないか

という判断材料です。

その結果、今回の住宅では、怪しい場所だけを塞ぐ部分補修では、再発リスクや再工事の負担が残ると判断しました。

屋根全体の防水ラインを作り直し、下屋・パラペット・軒天・外壁まで同じ足場で整理することが、お客様のご希望に合う方法でした。

これは、高額な工事を選んだという話ではありません。

  • 今後20年のトータルコスト

  • 雨漏りが再発した場合の追加負担

  • 足場を何度も設置する費用

  • 建物内部の劣化が進むリスク

  • 雨が降るたびに感じる精神的な不安

まで含めて考えた結果です。

真HMSは、工事をしないことだけを目的とする会社ではありません。

必要のない工事は分けます。

一方で、調査の結果、必要だと判断した工事については、施工方法を整理し、専門職と連携し、施工管理から完了確認まで対応します。

今回の工事は、

 

「あと20年はビクビクせずに、この家で安心して暮らしたい」

というお客様の希望に対して、必要な工事を整理し、実際の施工まで完遂した事例です。

​

■この事例でお伝えしたいこと

雨漏りは、見えている穴や割れを塞げば必ず直るものではありません。

雨水は、屋根や外壁の取り合いから入り、建物内部を移動して、離れた場所へ現れることがあります。

そのため、

・どこから雨水が入るのか
・どこを流れているのか
・どこへ排水すべきなのか
・部分補修で足りるのか
・屋根や外壁全体を考える必要があるのか

を整理した上で、工事内容を決めることが大切です。

同じ雨漏りでも、部分補修で対応できる住宅もあれば、今回のように屋根全体の防水ラインを作り直す必要がある住宅もあります。

その工事、本当に必要ですか?

必要かどうかを確認し、必要な場合は、どこまで直すべきかを整理した上で工事を行います。

​

この施工の調査事例はこちら

▶ 直らない雨漏りと屋根・外壁の状態を調査|今後20年を見据えた住宅判断事例【刈谷市】

雨漏りの原因、過去の補修歴、屋根・パラペット・軒天の状態をどのように調査し、なぜ部分補修ではなく今回の工事が必要と判断したのかをご紹介しています。

​

■最後に、雨漏りや工事の判断に迷っている方へ

・雨漏りが直らない。

・塗装や補修をしたのに、また漏れてきた。

・屋根全体を直すべきなのか、部分補修でよいのか分からない。

そのような場合は、工事を決める前に建物の状態を整理することが大切です。

真HMSでは、木造住宅を対象に、雨漏り・屋根・外壁・床下・小屋裏などを確認し、工事が必要か、どこまで必要かを整理します。

まずは図面や建物の写真、これまでの補修歴などをLINEでお送りください。

同じような症状や、住まいのことで気になることはありませんか?

建物の状態は、一棟一棟異なります。写真だけでは判断できないこともありますので、
気になる症状や「これって大丈夫?」ということがありましたら、お気軽にご相談ください。

​​

住まいの相談・住宅診断・修繕工事について真HMSへ問い合わせる
LINEで住宅診断・修繕工事について相談する
bottom of page