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住宅診断で確認する小屋裏の主な劣化事象

住宅診断で確認する小屋裏の主な劣化事象|雨漏り跡・断熱材・構造材の不具合

床下には、基礎や土台、床組、給排水管など、普段の生活では見ることの少ない建物の重要な部分があります。
住宅診断では、床下へ進入できる場合、木部の腐朽や蟻害、水漏れや湿気、断熱材の状態、基礎や床組などについて、確認できる範囲から状態を確認します。
床下で劣化事象が確認された場合でも、一つの症状だけで原因や建物への影響を判断することはできません。
水分がどこから来ているのか、木部や構造部分まで影響しているのか、局所的なものなのか広い範囲に及んでいるのかなど、周囲の状態とあわせて考えることが大切です。

住宅診断で確認する小屋裏の主な劣化事象|雨染み・屋根下地・構造部材・金物・断熱材・結露

土台・大引・根太など木部の腐朽・劣化

症状

土台、大引、根太などの木部に、変色や腐朽、欠損、著しい劣化などが確認される状態です。


考えられる原因

雨水や漏水による水分の影響、床下の湿気、結露、長期間にわたる高湿度の状態など、さまざまな要因が考えられます。


判断・見解

木部に変色や劣化が確認されたからといって、すべてが腐朽しているとは限りません。
劣化している部材や範囲、木材の状態、水分の影響が継続している可能性があるかなどを確認し、構造への影響も含めて考えます。

蟻害・虫害の痕跡

症状

木部などに、蟻道や食害跡、欠損など、シロアリを含む虫害が疑われる痕跡が確認される状態です。

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考えられる原因

地面からの侵入、水分や湿気の多い環境、木部と土壌との位置関係、建物周囲の環境などが影響している場合があります。


判断・見解

蟻道や食害跡が確認された場合でも、その痕跡だけで現在もシロアリが活動しているとは判断できません。
どの部材に、どの程度の範囲で痕跡が確認されるのか、現在の活動を疑う状況があるのかなどを確認し、必要に応じてシロアリ防除の専門業者による詳細な確認を検討します。

水漏れ・水染み・濡れた痕跡

症状

給排水管の周囲や床組、基礎、地面などに、水滴や水染み、濡れた痕跡などが確認される状態です。

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考えられる原因

給水管や排水管からの漏水、設備機器からの水漏れ、雨水の浸入、結露、過去に発生した漏水などが考えられます。


判断・見解

水染みや濡れた痕跡が確認された場合は、調査時点でも水分の供給が続いているのか、過去の痕跡なのかを確認することが重要です。
濡れている場所だけで原因を決めつけず、配管や設備、外部との位置関係、周囲の木部や断熱材などへの影響もあわせて確認します。

床下の湿気・結露・カビ

症状

床下の木部や基礎、配管などに、結露やカビ、湿気による変色などが確認される状態です。

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考えられる原因

地面からの湿気、床下の換気状態、外気との温度差、水分の浸入、周辺環境などが影響している場合があります。


判断・見解

床下に湿気があることだけで、直ちに異常な状態とは判断できません。
一方で、水分や高い湿度が長期間続く環境では、木部の腐朽やカビ、蟻害などにつながる可能性があります。
局所的なものなのか床下全体に見られる傾向なのか、水漏れなど別の原因がないかも含めて確認します。

断熱材の落下・ずれ・欠損

症状

床下の断熱材に、落下やずれ、隙間、欠損などが確認される状態です。

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考えられる原因

施工時の固定状態、経年による固定部材の緩み、配管工事など過去の作業、湿気や水分の影響などが考えられます。


判断・見解

断熱材の一部にずれや欠損があるからといって、直ちに建物全体の断熱性能が大きく失われているとは限りません。 どの程度の範囲で発生しているのか、断熱材が濡れていないか、床下全体で同じような状態が確認されるのかなどを確認します。

基礎・床組・接合部などの劣化・不具合

症状

床下から確認できる基礎や束、土台、大引、根太などに、ひび割れ、欠損、変形、ずれ、接合部の不具合などが確認される状態です。

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考えられる原因

経年変化、施工状態、木材の変形、水分の影響、建物の動きなど、さまざまな要因が考えられます。


判断・見解

一つの部材や接合部に劣化事象が確認されたことだけで、建物全体の構造に問題があるとは判断できません。
その部材がどのような役割を担っているのか、周囲の部材にも同じような事象がないか、室内の床や基礎などに関連する変化がないかを確認しながら考えます。

床下は 見つけた劣化 だけを見る場所ではありません

床下では、木部の腐朽や蟻害、水漏れ、断熱材の落下など、さまざまな劣化事象が確認されることがあります。
しかし、大切なのは劣化事象を見つけることだけではありません。
例えば木部に水染みがあった場合、その木部だけを直しても、水分が供給されている原因が残っていれば再び劣化する可能性があります。
床下に水分が確認された場合も、給排水管からの漏水なのか、雨水なのか、結露なのか、地面や周辺環境の影響なのかによって考え方は異なります。
また、床の沈みや傾斜など室内で確認された事象について、床下から床組や基礎を確認することで判断材料が増える場合もあります。
「何が傷んでいるか」だけではなく、「なぜその状態になっているのか」「ほかの部分にも関連する事象がないか」を確認することが大切です。

床下の劣化事象を見るときの注意点

ここで紹介している症状や考えられる原因が、すべての住宅にそのまま当てはまるわけではありません。
床下の構造や高さ、基礎の形状、断熱方法、給排水設備、築年数、施工方法、周辺環境などによって、確認できる範囲や劣化事象の見方は異なります。
また、床下調査では、点検口の位置や配管、基礎の人通口、床下の高さなどによって進入できる範囲が制限される場合があります。
進入できない場所や、仕上げ材・断熱材などで隠れている部分については、状態を直接確認することができません。
そのため、床下で確認できた一つの劣化事象だけで原因や必要な工事を決めるのではなく、室内・基礎・外部・設備などの状態も含め、確認できた複数の情報から判断することが大切です。

ご自身の住宅について確認したい方へ

建物の状態は、写真や劣化事象の名称だけでは判断できない場合があります。真HMSでは住宅診断・相談を行っています。

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